さて今回は『ナマポ(生活保護)デビューするにも布団や生活必需品すらないよ』という人でも安心できる話題についてお話ししておきましょう。
仮にホームレスからナマポ化して部屋を見つけても、引越した先でダンボール机に新聞紙を体に巻いて初支給日まで飢えて震えるしかないのか…?そんな不安を感じてしまうのではないでしょうか。
私自身もそれまでの居候先には家具は揃っていても、いざ自立というと服くらいしか自分のものなんてありませんでしたし、それがホームレス的には当たり前な状況でしょう。
そんな状態でもナマポ(生活保護)デビューする際に申請するだけで家具が揃い食料がもらえる、そんなシステムがあるのをご存知ですか?
今回はナマポデビューする際に知っておきたい補助金や食料補助について、詳しくご紹介しておきましょう。
補助金出るなんて知らずにもう購入しちゃったよ…という人もご安心ください。そんな方にも役立つ情報も記載していますので、ぜひ参考にしてください。
▪️ナマポ(生活保護)デビュー時に役立つ補助金や制度とは?
ナマポ(生活保護)デビューする際に大きく役立つ代表的な制度といえば、やはり以下の3つの内容でしょう。
- 布団代
- 家具什器費
- 食料補助
布団や一部の家具に出る補助金は申請中なので、来月には電子レンジや布団も買える予定ですが、テレビだけ対象外なのでどうにかせねばなりません…。
このナマポデビュー時に申請できる2つの費用については、地域により額は異なりますが以下のようになります。
⚫︎布団(ふとん)代
私の地域では上限30,000円(税・配送料含む)まででしたので、ニトリで適当に布団9点セットみたいなやつと折りたたみマットレスで見積もりもらって提出。なんかすぐ通りました。
つうか若い頃は毛布1つで占有屋とかブラック企業勤めやらなんやらで、人生で布団で寝ること自体あまりなかったのもあり、布団の値段なんて気にしてなかったけど30,000円って結構な額よね。枕のいいやつ買おうかと思ったけどさすがにやめた。
⚫︎家具什器費(かぐじゅうきひ)
これは地域差が大きいようで調べたときは他県で26,000円くらいが平均でしたが、私のところは上限32,000円(税・配送料含む)でした。
対象となるのは食器を含む調理器具、テーブル、椅子、カーテンとかをはじめ、家電なら電子レンジ、洗濯機などの「代替えのない生活必需品」です。
代替えのないということについては、たとえば掃除機が欲しかったのですが『安いホウキという代替え品があるのでダメ』という選定法になります。
この理屈だと洗濯機もダメなんじゃね?と思うけど、何故かそっちはOKらしいです。この辺は地域差もあるのかな。
もちろん嗜好品(テレビ・ゲーム・楽器など)は全国的に認められませんのでご注意ください。あくまで生活を始めるのに不具合がない状況をつくるための補助金です。
家具什器費はざっくりとこんな物が対象です。
- 食器
- 調理器具(包丁・まな板・鍋・フライパン・やかんなど)
- 生活家電(炊飯器・電灯・洗濯機・冷蔵庫など)
- 家具(机・椅子・カーテンなど)
これらは法的には細かく分類されているのですが、上限はすべての項目の対象の合算に対するものなのであまり区分は気にしなくて良いでしょう。
上限額があるため、基本はリサイクルショップを回ることになるかと思います。そんな家具什器費をもらうための申請の流れは以下を参考にしてください。
- 見積もり書をもらって役所に申請
- 1週間程度で許可が降りる
- 指定口座に見積もり額が振り込まれる
- 購入後に領収書を役所に提出
注意点としてはリサイクルショップは見積もりをくれないことがあるということ。しかしその対処法としては、値札と商品の写メをとって役所の担当者に送るという程度で大丈夫です。
⚫︎すでに購入しちゃった人はどうすれば?
家具什器費なんて知らないし、必要だからもう購入しちゃった…て人も少なくないでしょう。
ご安心ください!購入後でも領収書があれば申請は可能です。ただし認められるかどうかは役所次第です。
ケースワーカーさんに事前に可否を相談するのがベストですが、補助の存在を知らずに購入した場合は仕方ありません。
そんな人は領収書を探してみてください。いける物だけの費用が返ってくる可能性は充分にあります。Amazonなどのネット通販で注文した場合には、購入履歴をプリントアウトして持参するというやり方もあるようです。
⚫︎食料補助
明日から食う物がねえ!って人もご安心ください。内容はともあれ、ナマポ申請時に一緒にできる食料補助制度というのもあります。
これは最大2週間分の非常食を貰えるというものですが、とても助かるものではないでしょうか。これはおそらくナマポじゃなくても申請できるんじゃないかな?ってな話なんで、もしさまざまな理由で食べ物に困窮している人が居たら、まずは役所に問い合わせてみてはいかがでしょうか。
私は申請の際に食べ物はあるかと聞かれて「無いです」と答えたら、こんな感じの内容をフードバンクから貰うことができました。
▪️ナマポ(生活保護)に対する補助金はほかにもある
ナマポ(生活保護)に対する補助金は、実は他にもいろいろあります。
たとえばメガネ代とか。これもたまたまネットで見て知っていたので尋ねたらすんなり出ました上限24,000円(税抜)。これ何故税抜でいけるのかというと、メガネ屋さんにナマポ専用書類渡す必要あるんですね。それ経由するんで税金かからないんです。
私の場合、初支給日のみ役所で現金でもらう流れがあったため、そこでとりあえずメガネ代の申請手続きの仕方聞いてみたらすぐ申請書くれて、あとは帰り道に眼科とメガネ屋さんに寄って注文してきました。
- 役所で申請書をもらってその場で書く
- 役所から必要書類をもらえる
- 眼科で視力検査して処方箋(無料)書いてもらう。
- 役所の書類と処方箋をメガネ屋さんに渡す
- メガネ屋さんがくれる書類を役所に提出(申請)
- 許可が出たらメガネ屋さんに注文にいく
流れとしてはこれだけです。ただ普通の人と異なり、生活保護センターの了承やらの事務手続きが入るため、注文しても受け渡しまで20日〜1ヶ月くらいの期間がかかります。
それでもタダですから不満はありませんよね。さらに慣れたとこならメガネ屋さんがあとの手続きまでしてくれるので、役所にまた戻らなくてもお任せで済みます。
私はたまたまそんなとこだったので、手順の5.6はメガネ屋さん任せで済んだので、フレームだけ決めて注文して帰りました。
この流れについては全国チェーンのメガネ屋さんだとほとんど対応してくれるのではないかと思います。
他にも冠婚葬祭に関連するものや、就職活動時のスーツ代とか、結構いろいろあるんですよね。
▪️ナマポ(生活保護)補助金の注意点
ナマポ(生活保護)デビュー時にはさまざまな形で生活補助を受けることができますが、これらは原則「こちらから申し出ないともらえない」という役所の暗黙のルールがあることに注意が必要です。
ケースワーカーさんも聞けばすぐ対応してくれますが、家具什器費なんかとくに向こうから勧めてくることはほぼありません。
ちなみに私の部屋はいまだに布団すらないですが、元嫁の会社の人が結婚して一人暮らしやめた際に会社の倉庫に洗濯機と冷蔵庫を置いていたのを貰うことができ、それを運び入れてなんとか生活できる状態。引越しに際して残ってた手持ちの金でカーテンや絨毯は購入し、枕がわりのクッションと毛布は持ってきてるので、今でもなんとなく部屋っぽくはなってます。
いえばカーテンはもちろん、買い揃えた包丁まな板や部屋の電気なんかも家具什器費の対象だったため、なんだか知らずに損したような気持ちにもなりましたよ。レシート捨てちゃったし。
それでもテーブルや炊飯器とか電子レンジ、部屋の電気とかもロフトの分が足りなかったので大助かりです。
今は6月の頭に布団代と家具什器費が振り込まれる予定なので、それからボチボチ残りの物を揃えようかという感じですね。
▪️私のナマポデビューでの実例紹介
まず4月4日の申請で24日に初支給日というのが私のナマポデビューの流れです。
ギリギリまで元嫁の家に居ながら荷物を少しづつ運んでいたため、正式には5月の半ばから新居生活始めたばかり。ナマポ(生活保護)受給者になって転居も済ませ、ようやく落ち着いたこの頃。ホントならアパートも自分で予算内で選べたのですが、そこは元々ナマポ目的じゃなく社会的自立目的で元嫁が勝手に決めてしまったとこなので選択権はなく、生活圏などの情報収集も引越してからとなりました。
まぁそんな離れた場所でもないので土地勘ないとかじゃないですが、コンビニとか病院とか細かい情報はほとんどわかりません。
幸いだったのはたまたま役所が近くて、なにかと手続きやら申請が多いナマポには大助かりというところでしょうか。
私の場合は、まず支給日に役所いったついでにメガネ代を申請し、家具什器費について担当者さんに尋ね、メガネ用の申請書をその場で作成。家具什器費はまず見積もりを提出してねという話になり、とりあえず帰りに眼科とメガネ屋に寄ってメガネの作成を完了させました。
ちなみに家具什器費は5月20日までの提出で24日に振り込みと言われたのですが、まだ居候先に居たので焦りもなかったので後回しになってしまい、ようやく今日出してきたとこです。5月27日の申請で振り込みが6月4日か11日と言われています。
あとは費用が振り込まれたら購入して領収書を役所に提出しにいくようになるわけです。
▪️補助金は手続きが面倒くさそう
なにかと便利なナマポデビュー補助金ですが、実は手続き自体も難しいことはありません。
何故ならほとんど担当者さんがやってくれるので、こちらは必要な見積もりを取り、申請書に名前や住所を書くだけなのです。
病院への通院や住民票の取得などもそうですが、ナマポ(生活保護)受給者にかかる負担や手間といえば「毎回役所に行く必要がある」「記入書類が増える」程度で済みます。しかし、それに対する見返りはどれも大きいので、実際には大した手間とも思えないでしょう。
「役所相手のやりとりはなんだか面倒くさそう」と思うかもですが、それは一般の方の話だけなんですよね。我々ナマポーズは基本時間セレブなのでこの日じゃないと行けないとかないし、書類書くだけであちこちフリーになるなら苦にもなりません。
▪️ナマポ(生活保護)デビューでつかえる補助金まとめ
ナマポ(生活保護)デビューは基本的に手ぶらでOKです。身の回りの生活必需品なんかは、それこそ茶碗ひとつから補助金が出ます。そりゃ社会的に困窮してる人向けの制度でもあるわけなんで、部屋が無いとかそんなレベルから対応できるようになってるわけですよ。さらにメガネなどの意外なものまで対象にあることも忘れてはいけません。
ただし、購入できる対象品や金額には制限があることや、どれも自己申告が必要なことは覚えておきましょう。
間違いないのはケースワーカーさんに直接可否を尋ね、認められるものだけ購入するというやり方です。メールなどのやりとりで済むことも多いですが、最終的には役所に行く必要は出るかと思います。それでもそれだけで得られる恩恵はかなり強いと言えるでしょう。
私なんかはたまたま新居近くに役所が近くにあるため、散歩ついでの感覚でいつでもいけます。それを考えるとナマポなるなら役所近くに住むのがおすすめなのかもしれませんね。