今回は私の過去の借金問題を駆逐するために進行中の『債務整理』について、法テラスをどのようにして利用したのかをお伝えしていきます。
まず最初にお伝えしておきますと、私は現在『自己破産手続き』を受任してもらった段階です。
時効の援用でもよかったのですが、それなりの残債のある企業や銀行系(自宅ローン含む)があったので、延長裁判されてる可能性も考えました。
時効の援用で藪蛇つついて二重に面倒くさくなるくらいなら、もう先に自己破産にして一掃しちゃえって感覚ですね。
古い話故にまだすべての債権者を洗い出してないので、依頼も完全着手には至ってない状況ではありますが、進展あれば追々お知らせしていこうかと思います。
今回は、ナマポ(生活保護受給者)となってどのように法テラスを利用すれば良いのか?またどんなことを聞かれるのかなど、私の実例でご紹介していきましょう。
アホみたいにカンタン過ぎるので、とくに借金問題で日々頭を抱えてる人は必見の内容です。
🔳生活保護受給者が法テラスを利用するには?
まず、皆さんは法テラスの存在をご存知でしょうか?
カンタンに言えば国が用意した法律関連の支援機関です。専門家に依頼する費用を持たない生活弱者の方でも等しく法律家による支援が受けられるようにするところ。
一定の条件を満たす人に対しては、弁護士費用(裁判費用など含む)の一切を国が面倒みてくれたり、補助してくれるありがたいとこです。
ただ条件のとこを見ると、なかなか面倒くさいですよね。普通に定職を持って働いてる人だと、なかなか望む支援を受けるのは難しいかもしれません。
また相談できる日には限りがあったり、それも予約が必要であることなど、利用するだけでもちょっとシンドイイメージがあるのではないでしょうか。
しかし、ナマポ(生活保護受給者)にとっては、他にはない神システムと言えるものとなるでしょう。
⚫︎生活保護が法テラスを利用しやすい理由
生活保護受給者が法テラスを利用しやすい理由とは、単純に次の2つになります。
- すでに利用資格を満たしている
- 時間の制約がない
まぁそのまんまですけど、まず細かく定められた利用条件なんか見ることもなく、生活保護受給者となった時点で利用対象です。
また、一般の人だと仕事の都合でなかなか合わせるのが難しい面談日も、時間セレブな我々には関係ありません。
もっといえば、面談の予約もケースワーカーさん経由で行ってもらえるため、指定の時間に役所に行けばいいだけって話。すごく楽です。
実際の流れがどれだけ楽なのかについては、次の項目でご紹介する私の実例をご覧ください。
🔳法テラス利用法(実例)
まず最初にお断りしておきますが、これはあくまで私の地域の話であって、すべてこうなるとは限りません。
また、生活保護申請の際にきちんと『過去の借金の精算をしたい』と希望しないといけないというのはあります。
借金を隠したまま申請した際は、あとからケースワーカーさんとの話が面倒になると予想されるため、必ずはじめに正直に伝えておきましょう。
それではそれらを踏まえて、ここから実際の流れをご覧ください。
⚫︎生活保護申請の際
申請時にケースワーカーさんが面談で必ず『現状で借金などはありませんか?』と尋ねてきます。そこで必ず『あります』と正直に伝えましょう。
『借金については精算したいと思いますか?』的なことを聞かれるので、そこでも『できれば』と思いを伝えておきます。
私の場合、かなり過去の話で(10年前)正確な債権者をすべて覚えてはいませんでしたが、覚えている範囲でおおよその債務額とともに伝えました。
他にも申請書のなかで『生活保護を受給したあとはどうしたいか?』というカンタンな作文みたいなの(3行程度でOK)書くのですが、そこにも『借金問題を解決したい』と添えておくことをオススメします。
これでおそらくその日に法テラスでの相談について勧められ、弁護士さんが役所に出張でくる日を調べてくれます。
⚫︎面談日と時間を告げられる
私の場合はケースワーカーさんがその場で確認してくれ、帰るときには面談日と時間を告げられました。
ここまで法テラス利用のために自力でなんかしたってのはありません。ただ当日は15分前には来といてねって言われた程度です。
⚫︎面談日にはどんなことを聞かれる?
いよいよ面談日となり、時間の15分前にいつもの窓口に行って声をかけます。この日は本来の担当さんが不在のため別の方が同席してくれました。
実際に弁護士さんと面談するときに必要なものは次のような内容です。
- 認印
- 通帳(法テラス振込先)
- 各種資料(債権者がわかるもの)
初回で求められるのはこれくらいですね。とはいえ私の債務なんてもう10年前のものがほとんどなので、資料なんてまったく持参してません。
仕方ないので覚えてる限りを再び口頭で伝え、それ以外にもまだある前提で、おおよその件数や総額を概算で伝えてみました。
ここからは実際のやり取りを思い出しながら書いてみましょう。
⚫︎実際のやり取り
ひと通りメモを済ませた弁護士さん
『どんな債務整理が希望ですか?』と尋ねてくる。
『ほとんどの債権は時効の援用で済むんじゃないかなと思ってます』
そう答えた私に対し、弁護士さんから次のように尋ねられる。
『銀行さんの競売(自宅)はいつ落ちたかわかります?』
『あー…すいません、正確な時期は不明です。しばらくして見に行ったらもう誰か住んでたみたいな状況で』
『なるほど。ほかの債務についてもですが裁判とか起こされた形跡ありますか?』
『それが私がしばらく住所不定でいたんで内容証明とかも届かずわからないんですよね…不在のままやられてる可能性はあります』
そんなやり取りでさらに具体的に詰めていくと、最終的に『ちなみに落とし所(最悪の場合)はどこまでOKですか?』という確認が入る。
『まぁ私もこんな状況ですし、やりやすいなら自己破産でも別に構いません。』
そう答えると弁護士の先生も安堵の表情になり『もうその覚悟ができてるなら自己破産手続きでいきましょうか』というノリで話が決まった。
とりあえずは受任手続きするのに法テラス利用の申請しなきゃなので…ということでその場で先生から申込書をもらって記入。記入したのは法テラス利用上の注意事項の同意書や振込先の指定などの書類でした。
⚫︎記入したもの
- 法テラス利用申込み書
- 注意事項の同意書
- 振込先の指示書
あとは後日に各信用情報を自分で引き出し、正式に受理したときに事務所に持参してくれって程度で済みました。
法テラスに申請して審査が降りるまでは約1ヶ月ほどかかるとのことでしたが、やっぱり生活保護ってことで否決の可能性は少ないから…と、その場で『わかる債権者にはもう受任届け送っときますわ』という話に。
法テラス側から審査通った知らせが来たら、相談した先生の事務所に出向いて正式にオファーするという流れになります。
とは言え、今の時点では法テラスとのやり取りは先生が行うため、信用情報センターに自分の情報引き出し頼む以外はなにもすることはないです。
今は来月頭に先生のとこに認印だけ持って正式オファーに出向く予定になっています。この話はまた進展ありましたらお伝えしていきますね。
🔳ナマポ(生活保護)は借金問題解決の最短ルート?
今回は実際の流れもお伝えしつつ、借金問題解決のための法テラス利用も、生活保護だとどれだけ楽になるかをご紹介してみました。
普通だと利用条件などでなかなか望むような支援が受けられない、または自分が対象になるかわかりにくい法テラス。
しかし、生活保護受給者はノールックで対象になるため、借金問題はもちろんのこと、さまざまな法トラブルに活用しない手はありません。
他にも言えますが、慣れない相手に「なんだか難しそう」とか「面倒そう」というだけで避けるのは損です。置かれた状況的にこれほど利用価値の高い機関は他にはないでしょう。
なんせタダ(※)で借金問題解決する唯一の手段なのですから…。
(※)費用の支払いが終わる前に生活保護受給資格を失うと支払い義務が発生します。
もし生活保護を受けていながらまだ過去の借金問題を抱えているという人がいれば、まず正直にケースワーカーさんに相談してください。
そこから法テラス利用の流れを掴めれば、借金の悩みはもう解決したようなものです。
また、今は普通に働いていても支払いでパンクして生活が破綻しているという人がいるなら、ぜひこの制度を活用して平穏な日々を取り戻しましょう。
さまざまな債務整理方法はありますが、ナマポ(生活保護)も実は借金問題を早期解決するためのシステムにもなり得るのです!
世の中は知恵の輪です。あらゆるシステムを活用して最短で社会復帰できる道を模索してみましょう。